2007年3月2日(金)19:42

オランダ首相はEU憲法再生に建設的に協力

ベルリン(AP)

オランダのヤン・ペーター・バルケネンデ首相はドイツのアンゲラ・メルケル首相に対して、EU憲法の再生で建設的に協力すると約束した。バルケネンデ首相は金曜日ベルリンでメルケル首相と会談し、「私たちは今後数ヶ月に良い成果が生まれるものと期待している」。現行のニース条約では27ヶ国を抱えた欧州連合が機能するのに不十分なことは明らかだ、と語った。メルケル首相はバルケネンデ首相の建設的協力の申し出に笑顔を見せた。

オランダはフランスと同様に、2005年の国民投票で現行の憲法条約の批准を否決している。メルケル首相は6月のドイツのEU議長国任期満了までにロードマップを発表し、凍結中の憲法の再生に道筋をつける意向である。メルケル首相はあらためて、EUの行動能力を高めるためにあらゆる方策を尽くすと述べた。

メルケル首相と来週のEU首脳会議の準備を協議したバルケネンデ首相は、今後のEU憲法の交渉について、「私たちは建設的姿勢で臨む」と述べた。たとえオランダが現行の憲法条約で躓いていても、「ニース条約では不十分だ」。EU憲法案には「私たちが利用できる要素」がある、と首相は付け加えた。一方メルケル首相は、オランダの憲法条約否決は尊重しなくてはならない。今は憲法を批准した国と否決した国の仲介を行なうことが求められている、と語った。バルケネンデ首相はメルケル首相を「橋渡し役」と評した。

これまでのところ18ヶ国がEU憲法条約の批准を終えている。メルケル首相は、憲法が2009年までに発効する必要があると繰り返し主張している。

原題:Balkenende will konstruktiv an EU-Verfassung mitarbeiten




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